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Presented by フロイデ

コラム ー ピアノ千一夜 ー

ヤマハとカワイではどっちがいいの?

 この質問は、実際に店頭でよく聞かれる質問の一つです。もちろん、一言で結論を出せるほど単純ではありません。ヤマハだから大丈夫とか、カワイだからだめとか(もちろん、その逆もですが)言えるわけではありません。

 両者とも最近の低価格帯の商品は、中国製の部品を東南アジアの別の国、たとえばインドネシアなどで組み立てるといった造り方が見うけられ、もちろん国内で造られたものとはかなりの格差があります。高価格帯の商品(グランドも含めて)については、両者ともこだわりを持って製造にあたっており、なかなか甲乙つけがたいものがあります。以前は、ヤマハは鍵盤が軽く、カワイは重いとか、音は前者が明るくシャープ(悪く言う人は、キンキンするというのですが)で、後者は柔らかい(悪く言うと、こもってると言います)といわれてきました。この選択は、あくまで好みの分野のことで、優劣の問題ではありません。ただ、ここ最近の傾向として、カワイもタッチは軽めで、音も明るめの傾向になりあまり差がなくなってきているようにも感じます。これが良い事かどうかは、また別問題です。かってのカワイの音に好感を抱いてきた方からは、残念だという声も聞きます。品質面でも、ヤマハにはヤマハなりの問題(たとえば、低音部のボン線、フレンジコードの断線、鍵盤の木口の変色・変形、そしてW106などに見られる塗装面のひび割れなど)があり、カワイにはカワイの問題(たとえば、古い物に多いハンマーの割れ、プラスチックの部品が多用されてからのアクショントラブル、鉄板を使用した妻土台の錆び付きなど)があります。

 以上のように、好き嫌いの問題は別にして、どちらがよくて、どちらがだめという程、決定的な差は無いのではないでしょうか。このテーマが話題に登ったとき、私はいつもこう答えます。

「ヤマハとカワイをカッコでくくって、それ以外と比較したほうが違いははるかに大きいのではないでしょうか。」

 ヨーロッパのピアノを念頭において、こういう説明をするのですが、実際に聞き比べて、できれば弾き比べてみて、初めて実感される様です。このことについては、別に『うわ!ちがう!』というタイトルのページで詳しく触れてますので、お読みいただければさいわいです。



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